地球温暖化 Q&A 解説


地球温暖化
Global Warming
地球温暖化 Q&A 解説
地球の温暖化のメカニズムは?
温室効果ガスはなぜ地球の大気の温度を上げるのだろうか。

地球には太陽から光と熱が届けられる。そのエネルギーは地球の表面近くで1平方メートル当たり約1380ワットにもなる。こうして、地球は太陽によって温められるのだが、そのまま熱が地球にとどまっているわけではなく、温められた熱は赤外線になって宇宙空間に放出されてしまう。しかし、すべての熱が宇宙空間に出ていくのではなく、赤外線は二酸化炭素やメタンなどのガスによって吸収される性質を持っているため、地球を包むような形で温めてくれる。このため、地球の大気の平均気温は15℃に保たれているが、温室効果ガスがない場合には、マイナス18℃に下がってしまうといわれる。逆に二酸化炭素などの温室効果ガスが増えすぎると、宇宙に放出される熱が減って、地球の気温を上昇させてしまうことになる。

地球温暖化の日本への影響は?
地球が温暖化すると日本にはどんな影響が考えられるのだろう。

日本における今後100年間の年平均地上気温の昇温量は、南日本で+4℃、北日本で+5℃と予測されている(環境省「地球温暖化の日本への影響2001」)。これによると、森林生態系については、温暖化による積雪量と積雪期間の減少で、餌が豊富になるなど、野生生物の生息に好条件となることから、ニホンジカ、ニホンザルなどが増え、生息分布が拡大し、作物に被害が出ると予測されている。土壌環境では、海水面上昇により東北・北陸部の低海岸地域では農業土壌の地下水位が上昇し、塩害が心配される。また、麦、大豆、トウモロコシなど、輸入に頼っている食料は、温暖化による輸入相手国の生産変動の影響を大きく受けると考えられている。また、気象研究所の最近の研究によると、地球温暖化によって、梅雨が長引き集中豪雨の危険性が増すほか、台風の発生数は減少するものの、より大型になり被害の規模も大きくなるという。
最も重要な点は、日本がエネルギーも食料も海外に大きく依存していることから、温暖化のダメージの大きい途上国の環境の激変によって、安全保障面でさまざまなリスクが増大することだといわれている。

映画「デイ・アフター・トゥモロー」はありえる?
全世界が凍結するという映画「デイ・アフター・トゥモロー」は、はたしてどれくらい現実性があるのだろう?

映画のような急激な寒冷化はありえないが、まったくのデタラメというわけではなく、温暖化によって北極海付近の氷河が大量に溶けたり、降水量が増えることで海水の塩分濃度が薄まることによって、北大西洋の海流が弱まり、赤道周辺からの暖流が到達しなくなり、、欧州や北米が寒冷化、スーパーストームという巨大な寒気が到来し、氷河期親かな?



© Rakuten Group, Inc.